名前当てゲーム

2006年11月11日
先日、飲みがあった。



どの会社でも、組織はチーム<部署<建屋<会社全体という風になっていると思うが、その飲みは俺がいる部署での飲みだった。
部長をはじめ、課長陣が勢ぞろい。
部署で60人くらいいるだろうか。
その全員が参加できたわけではないけれども、かなり大勢の人が参加した。
会の名目は、「ジキル君歓迎会」だった。
この部署に配属された新入社員は俺だけ。


俺はとても緊張していた。
なんせ、新入りはスピーチで笑いをとらないといけないという、暗黙のハードルが目の前に立ちはだかっていたからである。

飲み始めて30分ほど経って、スピーチするようにと言われる俺。
正直言って頭の中真っ白で、完璧にアドリブだったが、どうやらウケはとれたらしい。
「掴みは上々の出来」と言われた。



が、本当に悲劇はここからだった。



スピーチが終わってから、1人1人にお酌をして回っていたら、こんなことを言われた。



「ごく普通に回ってても面白くないよな!?そうだ、1人1人名前を確認しながらお酌しろい。もしもその人の名前が分からなかったら、逆にビール一杯お酌してもらって飲むことな!題して名前当てゲーム!」



ちなみに、この発言をしたのは部長。
周囲の人たちは大賛成の様子。
こ、これは、とても拒否できる雰囲気ではない。
(ちなみに、以前の日記で書いたかもしれないが、俺は部署の中ではお酒を飲める人間だと思われているため、ますます拒否できない状況だった)

とりあえず、15人くらい座れる長テーブルが3つあり、お酌を開始したテーブルは全員突破できた。
しかし、2つ目のテーブルは話したことない人たちばっかりで、外線を取り次いだことのある人以外は分からなかった。

一体、何杯飲んだだろう。
一杯だけならまだしも、二杯、三杯と飲ませてくる人がいて、まじで死ぬかと思った。
二番目のテーブルで10杯は飲んだと思う。
まー、名前を知らないほうが悪いと言われれば悪いのだけど、ぶっちゃけ名前知らなくても支障ねえし

そんで、丁度全員を回りきったくらいで、飲み会は終了した。
皆二次会に向かっている途中、部長に声をかけられた


「全員回りきれたか?(笑)」


「回りきれましたけど、相当飲まされました。やばいです」


「こんな飲まされて悔しいだろ?リベンジしたいか?(笑)」


「今度は苗字だけじゃなくて、名前まで全員分答えてみせますよ。でも、もし全員答えれたら部長にこれでもかってくらい飲んでいただきますYO!」


「おおっ、大きく出たな〜坊主!がっはっは!」





その後、二次会っていうかスナックに連れていかれ、その日は無事帰れたのだが…





翌日、思ったとおり二日酔い。

なぜ飲み会のたびにこんな辛い思いをしなければならないのか、悔しさと悲しさをかみ殺しながら仕事した。
でも、こんな辛い飲み会はもう終わりのはずだ。
歓迎会の類はその飲み会が最後だったから。
見習い期間が終わってからこれまで、なんだかんだで8回ほど飲み会があったけど、全部乗り切った。

頭の中にアジカンの曲が流れる。
二日酔いのとき、なぜか頭の中に流れ、いつも助けてくれた。
虚ろな眼をしながら俺は呟いた。


消してーー! リライトしてーー!
くだらない超幻想!
忘られぬ存在感を!

起死回生ーー!
リライトしてーー!
意味のない想像も! 君を成す原動力!
全身全霊をー
くれよ!

ウォウー!

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