どういう風の吹き回し？

先ほど、学食に行ってきたのだが。

なんと、あんなに絶望していたあの学食が、ハンバーグ定食を二種類も用意していた。
B定食が黒酢ソースのかかったやつで、C定食がデミグラスソースのかかったやつ。
あの学食の中ではごく稀にしか見ない高ポイントの定食が、なぜ二種類も。

あ、ちなみにA定食はサーモンフライで「ぺっ、こんなん食ってられっか！！」って感じだった。


今までに例を見ない、二種のハンバーグ定食同時出し。
さすがに、C先輩と後輩のUも戸惑ってた。





「これ…何かの陰謀なんですかね？なぜこんな高ランクのメニューが二種類同時に…」

「たしかに、何かあやしいものを感じるな。」

「『あなたが食べたいのは黒酢ソースのハンバーグですか？それともデミグラスソースのハンバーグですか？』って感じですよね」

「なるほど、読めたぞ。つまりそこで『いえ、わたしが食べたいのはサーモンフライです』って言ったら、『あなたは大変正直ものなので、ご褒美にこれをあげましょう』って言われて黒酢ソースのやつとデミグラスソースのやつ、二種類とも出してくれるんじゃないか？」

「ええーっ(笑)」

「じゃあCさん是非それ試してみてください(笑)」

「いやいや、俺こそは真の正直者だから、正直に『デミグラスソースのやつください』って言うよ」

「まぁそうですよね。あのおばちゃんならごく普通に『はーい、サーモンはいりまーす』って言いそうですもんね」

「うむ。それに、万が一サーモンフライじゃなくて金のハンバーグが出てきても、それはそれで困るからな。食べられないし」

「ワロスwww」








「いらっしゃいませ〜。何にいたしましょう？」













「サーモンフライ」
「サーモンフライ」
「サーモンフライ」








もちろん三人共「あ、やっぱりハンバーグで」って頼みなおしましたとも、ええ。