なんで知ってんだよ

この前、研究の合間に友達とチャットしててね。





「そいや、さっきサンタガール見たで〜。原付きでピザ配達してるやつ」

「ほほぅ、もうそんな季節か…サンタガールいいよね〜」

「いいよな〜。あたしも一回あんなコスプレしてみたいわ」

「コスプレ…ハァハァ」

「なんや〜w」

「すまん…ちょっと自分の世界に入ってたwwコスプレする人なの？w」

「うん。別にそれ着てプレイするわけじゃないけどな」

「ただ単に着て写真撮ってもらうだけ？」

「うーん、それだとオタクチックな響きやけど、まー着たら記念に写真は撮るで。会社の納会とかでコスプレするんや〜〜」

「納会ねぇ…(5秒でググる俺)　なるほど、一年の締めくくりの会合ねぇ」

「そーそー、忘年会とは違うんやけどな。他にも色々着たことあるで」

「例えば？」

「んーと、ナース、メイド、チャイナドレスはもちろんのこと、マニアックなとこだと神○屋とかアン○ミラーズとかー、あとブロン○パロットとかな」

「ほほぉ…つーか、後ろ三つが分からん(と言いつつ3秒でググる俺)」

「そういうお店の制服だわな〜。二次元好きな人にはたまらんらしー」

「なるほど。俺的にはブロン○パロットが一番かわいいと思うね」

「もう調べたんかい！！はやっ！！w」





と、ここで後輩のU君が俺に用事があるらしく、俺のデスクに来た。

ディスプレイにはブロン○パロットの制服を来た女のコが映っており、(やべぇぇ、見られたら誤解されるぅぅ)と焦った。

案の定、ディスプレイの中の女のコに気づくU君。


「ジキルさ〜ん…あれ、その画面のやつって…」

(ばーれーたー…先輩のメンツ丸つぶれだー)

「ブロパっすね」

「…は？ブロパ？」

「ええ、ブロン○パロットの衣装ですよね、それ。違います？」

「あ、ああ、そうだよ。で、何か聞きたいことでも？」

「ああそうそう、来週の研究会ってジキルさんっすよね？」

「うん、俺。本来の順番ならU君だけど、俺修論近いし、早いうちにダメ出ししてもらおうかと思って俺が割り込んだ」

「わっかりました。それじゃあ僕帰りますんで。おつかれさまでした」

「おー、おつかれさん」



ぶー、ディスプレイに映ってるものについてさほど言及されなかったが…





あれ、ちょっと待てよ？









どうしてU君は一目であの衣装が何なのか分かったんだろう？

しかも、さも当然って感じで短縮形で呼んでたし。





僕はU君の将来が少し不安になりました。